小児歯科ではこどもの歯の成長と健康を守るため、予防、保険指導、治療を行います。
0歳児から小学校を卒業するころまでに乳歯の萌出がはじまり、永久歯へと生え変わり、全ての永久歯が生えそろうのがだいたい12歳ごろになります。中学生になると子どもたちも親離れをし自立への第一歩がはじまります。
ですから小学生の間はきちんと歯の生え変わりを見届けながら、健全な歯列をつくるために、フッ素塗布を繰り返し、虫歯になりにくい歯をつくり、そして正しい歯磨き習慣が身につくようにブラッシング指導を行います。

繰り返し行うことで、中学生以降の正しいブラッシング習慣を身につけ、虫歯・歯周病のリスクを自分でコントロールできるように成長を見届けます。
歯の生え変わりにはかなりの個人差があります。それぞれのお子様にあわせて、小学生頃までは是非とも保護者のご協力と共に私たちがお子様の歯を守れるようにサポートさせていただきます。

歯並びに関しては専門医のたい矯正歯科と連携しております。



年齢別 歯磨きのコツ


乳児期・幼児期

声を発し、言葉を話すことも歯と口の重要な機能です。
舌や小帯の異常がないか認識をしておきましょう。


0歳~1歳
お口を触られることにならしましょう。
歯の生え始めには個人差があります。だいたい生後半年ほどで前歯が生えはじめます。
前歯が生えはじめたら歯磨きの開始です。それまでにごろりんとあおむけの状態でお口を触られても嫌がらないように訓練をしておきましょう。歯が生えたらまずは湿ったガーゼで拭き取りからはじめましょう。慣れてきたらベビー用歯ブラシで歯磨きを使用します。特に上の歯が生えたら、上唇小帯を傷つけないように丁寧な歯磨きが必要です。上の歯は唾液が届きにくくむし歯になりやすいところです。歯が生え始めたら、フッ素塗布をはじめましょう。同時にお子さまにあった正しい歯磨き方法を保護者の方に指導します。


1歳〜2歳
奥歯が生え始めたら歯磨きを習慣化。うがいの練習を始めましょう。
自分で歯ブラシをもって歯磨きをする習慣も大切ですが、保護者やご兄弟の模範磨きと仕上げ磨きが大切です。朝、夜と歯磨きの習慣をつけましょう。
奥歯の形は臼(うす)のような四角い形をしています。噛む面には凸凹の溝があり、溝の面が虫歯になりやすいところです。フッ化物配合フォームや歯磨剤を利用し、保護者の方が見やすいようにお子さんを膝のうえにあおむけに寝かせて優しく磨いてあげましょう。上手にできたらご褒美のギュッ。しっかりハグをして褒めましょう。しっかり褒めてあげることで嫌々期をスムーズに乗り越えられます。 


3歳〜5歳
乳歯が20本生えそろいます。
このころになると食事もしっかりとれ、好きなおやつがはっきりしてきます。知らないうちに歯と歯の間の虫歯が出来てきます。また自立心も芽生え、『自分で、自分で』と仕上げ磨きを嫌がります。お子さんが嫌がっても上手に気を紛らわせながら、大事な歯を守る為に『歯磨きをしていい子いい子させて』や『ご褒美のギュッをさせて』とお願いしながら歯磨き習慣を続けましょう。歯間の虫歯予防にはフロスの使用も必要です。米粒大のフッ化物配合歯磨剤を使用して歯磨き+フロスで歯間を磨きましょう。





学齢期
中学生になる頃にはほとんどのお子様が24本の永久歯に生え変わります。永久歯が正常に存在できるように、この頃までは保護者の方の仕上げ磨きをおススメします。大切な永久歯の生え変わりを愛情を持って見届けていただくことをお願いします。
『え〜6年生まで??』とお思いかもしれませんがこの習慣は歯を守るのはもちろん、『私は守られている』と認識し脳内のオキシトシンに働きかけ愛情ホルモンが湧き出ます。そして大人になってから改めて親御さんへの感謝に繋がります。
医院では学齢期の定期的なフッ素塗布を通し、お子様に正しい歯磨きの仕方を身につけていただき中学生になったら自分の歯を自分で守るように自立を支援していきます。

6歳~12歳
混合歯列期に入ります。6歳前後で下の前歯が抜けたり、一番奥に大切な6歳臼歯が上下左右に生え、乳歯と永久歯が混在します。
小学校に入るころから次々と生え変わる歯の状態に合わせて正しい歯磨きを自分で出来る習慣を身に付けていきます。歯ブラシの当て方、磨き方、磨く順番、補助用品(フロス)の併用を身に付けられるように、定期的にブラッシング指導を受けましょう。
染め出しをして磨き残しやすいところを知り、磨けるようになるまで練習をかさねます。またフッ素塗布を繰り返しエナメル質を強くしましょう。

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